浅草三社囃子

浅草三社囃子

三社囃子とは文字どおり、浅草神社(三社権現)の御祭典、世に言うところの「三社祭」に囃される祭囃子です。

昭和45年、あやめ連初代会長、平野榮造氏(元浅草1丁目中央町会祭礼部長)が、従来の江戸囃子とは異なった、三社祭独自の囃子を作ろうと思い立ち、浅草神社奉賛会、浅草観光連盟両会の許可を得て、無形民俗文化財 四世 若山胤雄氏に作曲を依頼し、今日の三社囃子ができあがりました。

囃子の構成は「道行」と言う篠笛と締太鼓のみの曲で始まり、神社の宮神輿から御名前をいただき「一之宮」「二之宮」「三之宮」と続きます。

「一之宮」は江戸囃子で言うところの「屋台」にあたり、「昇殿」「鎌倉」にあたる部分は「二之宮」に、「四丁目から玉入れ」が「三之宮」と考えていただければ良いと思います。

この囃子は、演奏の緩急が要求される難曲です。

ある意味では、江戸囃子の「秘曲」に匹敵すると言っても過言ではないと思います。